【有限会社日米商会 求人特集】社長に会社や経営の思い、従業員に対する考え方などを取材させていただきました。

この記事の目次

本記事は和歌山市で60年以上の歴史を持つ、有限会社日米商会の山﨑社長に

  • どんな会社で、どのような商品を作っているのか
  • 社長になった経緯
  • 会社に対しての思い
  • 従業員に対する考え方(給与や福利厚生、休みのあり方など)

をインタビューさせていただきました。
ぜひご覧ください。

登場人物

社長:山﨑 亨(やまさきとおる)

取材:吉田 崇弘(よしだ たかひろ)

「自己紹介」をお願いします

吉田記者
山﨑社長、自己紹介をお願いいたします。
山﨑社長
はい、名前は山崎亨(やまさきとおる)です。年齢は56歳です。
趣味は音楽鑑賞とゴルフですね。
吉田記者
ありがとうございます。

「会社の事業内容」について教えて下さい

吉田記者
日米商会はどんな事業をされている会社でしょうか?
山﨑社長
当社は、トラック、バス、タクシー事業者さん向けの運行管理に使う機器やシステムの販売・メンテナンスをやっています。
主な業務内容としては、矢崎エナジーシステムという会社の特約代理店をメインでやっています。
吉田記者
矢崎エナジーシステムさんはどんな会社なのでしょうか?
山﨑社長
かなり広範な仕事をしているメーカーなのですが、基本的には「ハーネス」というものを作っています。
ハーネスというのは、分かりやすく言うと電線のことですね。よく電柱とかにある電線もありますが、矢崎エナジーシステムさんの有名なのは車の中の配線です。そういったものを作っているメーカーになります。
 
世界的な視野でも、1位、2位くらいの大きな会社になります。

「商圏(お客様)」について教えて下さい

吉田記者
日米商会さんはどういった商圏や範囲でお仕事をされているのですか?
山﨑社長
商圏は基本的には和歌山県全域になります。
タクシーに限ってですが、トラックやバスに関してはエリアが関係ないので、大阪のお客さんもいますし、ちょっと離れたところですと兵庫や岡山のお客さんもいます。

「ライバルや競合となる会社」について教えて下さい

吉田記者
日米商会のライバルや競合となる会社はどういった会社がありますか?
山﨑社長
和歌山県内では、実質的にはないですね。
大阪ですと同じような仕事をやっている会社は結構あるんですけれども、業界的にも、かなりニッチで特殊な仕事をしているので、和歌山では事業者数も少ないので、実質、日米商会だけという感じですね。
吉田記者
トラックに関してはどうでしょうか?
山﨑社長
トラックに関しては、私が以前にいた会社が競合になります。
今、私がいる日米商会とはハードをメインにしている会社なんですけれども、私が以前にいた会社というのはソフトをメインにしている会社なんですね。ただ、今の日米商会は、ハードもソフトの両方を扱っているので、少しクロスするところは出てきます。
吉田記者
ハードとソフトというのは、どういったものですか?
山﨑社長
ハードというのは、先ほど言ったハーネス(電線)のことや、車に付ける車載機器と言われるものです。
分かりやすく言うと、例えばETCもそうですし、ドライブレコーダーなどもそうですね。一方で、機器ではなく、その機器から得られる情報を解析するソフトもあるので、そっちの方がソフトのジャンルになっています。
 
どちらの仕事も、ニッチな仕事なので、よく「何やってるんですか」って聞かれるんですけれども、説明しても難しいのです。
業界の方はすごく分かってくれるんですよ。一般の方にとっては、未知な領域なので、「え、そんな仕事あるんや」みたいなことを言われます。
吉田記者
ハードとソフトに分かれているとお伺いしましたが、その中でも混じることがあって、山﨑社長が、以前働いていた会社は、ライバルになるということですか?
山﨑社長
ライバルというよりも、お互いに取引はしているので、協力会社でもあります。
ただ、お客さんが重なっている部分があるので、外から見るとライバルかもわからないんですけれども、お互いに協力し合って、得意なことをやっているという部分があります。

「会社の強み・こだわり」について教えて下さい

吉田記者
日米商会の「ここが強い」「ここにこだわっている」という部分はありますか?
山﨑社長
そうですね。やはり創業してから77年という長い年月が経っているので、その間に蓄積してきた知識や経験が豊富にあるのが最大の強みです。
それを活かして、お客さんのニーズに応えられる範囲が広いというところがありますね。矢崎というメーカーとも、もう50数年の取引実績があるので、信頼関係も強固にできていて、いろんな融通が利きます。
吉田記者
矢崎さんと取引している会社さんの中では、長い方になるんですね。
山﨑社長
そうですね。あとは、私がもともとソフト寄りの会社にいたので、日米商会はハード寄りの会社でしたが、そこにソフト寄りの要素を大幅に持ち込むことができたというのも大きな強みになると思います。
 
中でも、こだわっているのは、お客さんのニーズにできるだけ応えていく姿勢です。こちら側が勝手に「これはいいだろう」と、商品やサービスをお客様に押し付けるとか、売りに行くということではなくて、お客さんのニーズを汲み取って、お客様に良いもの、改善できそうなものの場合だけ提案するというスタンスです。
吉田記者
もともと会社には、そのような強みはあったのでしょうか?
山﨑社長
戦後すぐに創業しているので、長い歴史の中での古い取引先もあって、ハード面の経験の積み重ねが強みになっていると思います。
また、私はソフトやシステムの方をやっていたので、そちらは柔らかい部分です。硬いものと柔らかいものの両方を持っているという、両方が、特に強い部分かなと思います。
吉田記者
社長のソフトの経験が加わったことで、さらに広い幅に対応できるようになったということですね。

「社長になった経緯」について教えて下さい

吉田記者
社長になったのは何年前でしょうか?
山﨑社長
2年前です。
吉田記者
もともと社長になりたいという気持ちはあったのでしょうか?
山﨑社長
いや、それはなかったです。
吉田記者
どんなきっかけで社長になられたのでしょうか?
山﨑社長
前の会社を辞めた後、個人で事業を立ち上げて個人事業主でやっていたんですけれども、その時に当時の日米商会の社長(現在は専務)から経営上の相談を受けていたんです。
ずっと20年近く前から知っている会社だったので、いろんな話をしている中で、「じゃあ一緒にやった方がお互いのためになるな」というのが分かってきたので、自分の個人事業主の方を一回閉めて、日米商会に行って一緒にやろうという話をしたんです。
 
それで話は一旦落ち着いたんですけれども、その後すぐに社長から「僕と社長を一回交代してほしい」という話があり、そこからまたいろんな話をして約束事を決めて、社長交代しようということになったんです。
日米商会に入って、2、3ヶ月で社長に交代しました。
吉田記者
それは珍しい話ですね。
山﨑社長
なかなか珍しいですよね。でも、なぜ交代してほしいかというのも分かっていて、当時の社長は、ずっと身内で承継してきていたのですが、会社を大きく変えたいという気持ちが強かったんです。
社内改革をしたいと。しかし、身内の人間が多く、自分ではなかなか改革が難しい。だから、外部の人の方が改革できるだろうということで、新しい風を取り入れるような形で社長交代をしました。
私なら業界のことも分かっているし、会社内のこともある程度は付き合いの中で分かっているというところで、お話をいただきました。

「社長になってからの大変さ」について教えて下さい

吉田記者
社長になる前と後で、イメージは変わりましたか?
山﨑社長
そんなには変わってないです。大変なこともありますし、でも逆に自分で自由に決められる部分もあります。
吉田記者
ちなみに、どういうことが大変でしたか?
山﨑社長
やはり社内改革を進めるのが一番大変だと思います。
ずっと今までやってきたやり方を変えるというのは、社員の皆さんにとっては、新しいことを覚える必要が出てくるので、ある意味ハードルが高く感じてしまうと思うんです。でも、なぜやり方を変えるのか、新しいものを取り入れるのか、その理由や目的を丁寧に説明して分かってもらえたら、納得していただけると思っています。
 
語弊がないように言うと、ただ自分の好き嫌いで決めているわけではない、ということです。最初の頃は結構反発もあり、なかなか一歩踏み出すというところが難しい部分でした。
でも、常に変化させていくことは大事だと思います。世の中は変わり続けているので、環境に対応していく必要がありますから。
吉田記者
社長になってから、今までで一番大変だった時期を教えていただけますか?
山﨑社長
それはないんですよね。一番というのは特になくて、常に、ずっと大変という感じです。
でも、大変なんですけれども、それをどこかで楽しんでいるところもあります。これをクリアしたら、もっと大きくなるだろうな、良くなるだろうな、というのが分かっているんです。
ゲームみたいに、強大な敵が現れて戦っている時は大変ですが、それを倒してしまえばさらに次のステージに進める、みたいな感覚です。
吉田記者
その大変さの1つには、会社を受け継いだ責任感はありますか?
山﨑社長
そうですね。やはりいい方向に変えていかないと、目に見えて分かる形で変えていかないといけないので、その辺の責任が一番あるかなと思います。

「経営における価値観」について教えて下さい

吉田記者
社内改革を進める重要性について、詳しく教えて下さい。
山﨑社長
社内改革を進めないと、売上や利益もずっと続かないので、社内の体制作りが一番軸となります。
ただ、一番大変なことは、やはり人の意識を変えていくのが一番難しいですよね。会社や仕事で一番大事なのは、やはり「人」そのものです。
人の成長が先で、その後に会社の成長が来る。逆に、会社が大きくなったから人間が良くなり成長する、ということはないので、順番は人が先です。
そのためには、社長自身がやはり一番動いていかないと、というところですね。
吉田記者
社長自身は、何が支えになって頑張れていると思いますか?
山﨑社長
やはり「今よりも良くなりたい」というのが一番大きいです。そのための責任感かなと思います。
でも、それは本来、人間みんな持っているものだと思うんですよ、今よりも良くなりたいという欲望や願望は、誰にでもあるものだと思います。
 
経営って一年とか2年とか短期間だけ売上を上げたり利益を出したりするのは、僕は別に簡単なことだと思っています。一番難しいことは、ずっと成長し続けていくことなので。
吉田記者
その価値観について、先輩の経営者から教わったことなどはありますか?
山﨑社長
「頑張らなくていい、でも諦めるな」みたいなことを言われたことがあります。
人間って、一瞬は頑張ることはできるかもしれないけれども、24時間、一年中頑張ることはできない。でも、「こうなりたい」という目標や到達点があるんだったら、それに対してずっと諦めない気持ちを持っていたら、人間ってそこには絶対に到達できる。
だから別に四六時中頑張る必要はない、継続していくことが大事ということですね。
吉田記者
そういった価値観は、周りの方から学ぶことが多いんですか?
山﨑社長
周りの経営者からも学びますし、経営者だけでなく、社員の皆さんや取引先の方からも、いろんなことを学んでいます。
ただ、何か決定的な転換点があったというよりは、ちょっとずつ、自分自身に浸透できたという感じです。すごく有名な人の話を聞いて「自分の考え方が180度変わった」というものではなく、日々の積み重ねで学びを一つ一つ増やしていった結果、ちょっとずつ自分自身に染み渡ってきたという感じです。
 
本当に自分の腑に落ちることが大事だと思います。
あとは、自分にとってプラスになるような環境に自分が身を置くことも大事だと思っています。愚痴ばっかり言っているような人と毎日付き合っていたら、自分もそういう人間になってしまう。ポジティブな人と一緒にいた方が、自分もポジティブに変わっていきますからね。

「お仕事の内容」について教えて下さい

吉田記者
日米商会の実際のお仕事について、求職者の方に向けて丁寧に教えていただきたいです。
山﨑社長
2つの部門に分かれていまして、一つは「モビリティ部」、これは車関係でハード的な仕事です。
もう一つは「ソリューション部」です。ソリューションは課題解決という意味なんですけれども、ソフトウェアやシステムなどでお客様の業務上の問題を解決する仕事になります。
 
モビリティ部の方は、基本的には車載機器と言われるものを、タクシー、トラック、バスなどに付けたり外したり、設定したりという仕事です。先ほどお話しした配線作業やバックカメラ、ETC、ドライブレコーダーなどを取り付ける仕事ですね。
 
ソリューション部の方は、運送事業者さん、特にトラックがメインなんですけれども、業務上で困っていることの相談を受けて、それをシステム化したり、ソフトウェアやシステムを紹介したり、その導入を手伝ったりします。
かなり幅は広いですよ。
吉田記者
実際のサービスの流れというのは、どういうものがありますか?
山﨑社長
新規の開拓を飛び込みで営業するということは実際やっていなくて、ほぼ100%既存のお客さんからの紹介になっています。
紹介があって、訪問して、打ち合わせをして、という流れですね。当然、日々の業務もあって、月に1回必ずあるお仕事もあります。
 
例えばタクシーですと、タクシーメーターが付いているじゃないですか。あれは車検と同じで、年に1回検査を受けなきゃいけないんですね。メーターがちゃんと動作しているか、距離と金額が合っているのかなどの定期検査があるので、それも私たちで行います。
矢崎製のメーターが付いている車に関しては全部です。
 
あとは、お客さんが新車に入れ替えが発生が発生した時です。そうすると古い車に付いていた機械を全部外して、新しい車に付けて車載機器を設定し直すこともあります。タクシーもトラックも同じです。
全くの新規で増車となると、新品のものを用意して付けます。例えばもう5年以上経ってくると、システム自体が古くなるので、全部のシステムを入れ替えたりします。

「お仕事に必要なスキル」について教えて下さい

吉田記者
必要な資格というのは、何かありますか?
山﨑社長
資格は必要ありません。モビリティ部の方は、工具類も使うので、車いじりが好きな方や、車や機械が好きな方は向いているかなと思います。
よく「整備士の資格がいるんですか?」と聞かれるんですけれども、車の整備は一切やらないので資格は必要ないんです。要は電気関係の配線がメインになるからです。それ自体は経験をしていって、動いていけば身についていきますよ。
 
ソリューション部の方は、ある程度PCのことを知っている方の方がやりやすいとは思うのですが、一番大事なのは、ある程度のコミュニケーションが取れる方と、全体のことをまとめていける方、マネジメント力がある方がいいかなと思います。
お客さんや協力会社の方と打ち合わせをしたり、案件の中身や方向性を決めたり、まとめたりすることが多いので。だから、何か一つPCのスキルがめちゃくちゃ高いというよりも、全体のことを見ることが出来る方の方が向いているかなと思います。
 
ソリューション部はモビリティ部の方も見るので、全部に関わっていきます。全体の進行を把握して進める感じですね。
 
しかし、どんな仕事でも、一番大事なのは「やる気」と「人柄」だと思います。
どれだけスキルがあっても、やる気もないし、人間性も低かったら、やっぱり続きません。スキルだけでは、何のために仕事をやっているのか分からなくなってしまうので。

「仕事の覚え方・サポート体制」について教えて下さい

吉田記者
お仕事をするまでに、スキル自体はどうやって覚えていくんですか?
山﨑社長
それはもう経験しかないんですよね。
自宅で何回勉強するというよりも、どれだけ現場の数をこなすかが大事かなと思います。基本的なことは、特にモビリティ部の方は、メーカーの方に研修部もあるし、パソコンでeラーニングといってオンラインで講習を受けたりしながら慣れていく感じですね。
それはソリューション部の方も同じです。ただ、ソリューションであれば、パソコンをある程度好きな方の方が習得は早いと思います。
吉田記者
両部門とも、最初はどんな方がサポートに付くんですか?
山﨑社長
モビリティ部の方は、専務である河原(かわはら)が指導役になります。
ソリューション部の方は、野上(のがみ)という社員になります。野上はPC全般のことに詳しい人間なので、そちらが指導役です。
吉田記者
河原さんと野上さんを配置されている理由はありますか?
山﨑社長
河原は専務なんですけれども、元の社長なので一番責任感を持ってくれています。
野上は、人に教えるのが上手なんですね。
吉田記者
だいたいどれくらいの期間で覚えられると思いますか?
山﨑社長
人によると思うんですけれども、半年から一年くらい、だいたい半年くらいかなと思います。
一年経ったら一人で動けるようになります。ソリューション部の方も同じくらいです。全く知識・経験がない方でも問題はないと思います。

「お仕事に向いている方」について教えて下さい

吉田記者
日米商会の仕事に向いている方はどんな方ですか?
山﨑社長
社員の皆さんにも、できるだけ自由な発想で、自由に行動してもらいたいなと思っています。
ただ、自由の意味を履き違える方もいるかなと思うので、ある程度、自分を律することができる方ですね。自由が好きだけれども、その反面、自分を律することができる方、そんな方は向いているかなと思います。自己管理ができる方です。
やり方などは自分で選べるけれども、最低限これはしないといけない部分はしっかりと出来る方が理想的です。自分だけのことではなくて、同僚や周りのことも考えながら仕事をしていく、コミュニケーションが取れる方が仕事に向いていますので。
吉田記者
モビリティ部とソリューション部で、それぞれ向いているところで違うところはありますか?
山﨑社長
違いはそんなにないと思いますが、モビリティの方はちょっと専門性が高くなるかなと思います。仕事は専門的になります。
物を作ったり分解したりするのが好きな方は向いていると思いますが、日曜工具(ドライバーやニッパーなど)をほとんど使ったことがない方にとっては、入り口のハードルが少し高いかもしれません。
吉田記者
どちらに配属するかといった、基準は何かあるのでしょうか?
山﨑社長
それはもう本人さんの適性と、何をやりたいかによって変わってきます。
例えば、車のことが好きなのでモビリティの方で仕事をしてもらっても、途中からソリューション部に変わりたいと言うこともありえますので、もちろん、その逆もあります。とりあえずやってみないと分からない部分もありますよね。
吉田記者
逆に、向いていないなと思う方はどういった方ですか?
山﨑社長
やむなく辞めてしまった方であったり、極端に自分勝手な方や、自分のことしか考えていない、自分だけ楽したいという方は厳しい環境だと思います。
新しいことや自分の知らないことに興味を持って取り組む方はいいと思いますが、そういったものを受け付けない方は、少し向いていないかもしれません。
どうしても新しいものが入ってくる業界なので、新しいものに興味を持って取り組める方が特に向いているかなと思います。

「会社の雰囲気」について教えて下さい

吉田記者
社長として、こんな会社の雰囲気にしたい、理想の雰囲気というものがあれば教えてください。
山﨑社長
今のメンバーは、感情的になったりする人間が一人もいないので、みんな穏やかな人間です。
それは今後ともそうであってほしいなと思っていて、誰かが困っていたら、お互いが助け合える、そういう雰囲気を保ち続けたいです。モビリティ部とソリューション部の2つに分かれていても、お互い関係しているので助け合いが必要だと思っています。
 
雰囲気がいいというのは、表現的に「ゆるい雰囲気」とイメージされてしまうかもしれませんが、そうではなく、厳しさと優しさが共存しているような、決められた期日や目標に対しては厳しくできて、尚且つ雰囲気は柔らかく、お互いに助け合えるような雰囲気が一番いいかなと思います。
 
あとはコミュニケーションも大事だと思いますが、コミュニケーションを取ること自体が目的ではないと思っています。最大の目的は「会社を良くすること」です。そのための手段として、コミュニケーションがあると考えています。
仕事的に、皆それぞれ単独で動いていることも多いので、なかなか対面で話すこともできません。そのため、LINE WORKSなどを入れて、チャットでお互いに気軽に連絡したり、共有することを頻繁にやっています。
吉田記者
会社が成長していく方向性を、しっかりみんなで間違わないように、コミュニケーションを手段として大事にしていくということですね。
山﨑社長
そもそも会社って、「ただみんなで仲良くやりましょう」という話ではないんですね。
みんなそれぞれの価値観は違っていいと思いますが、最終的に目標やベクトルは同じ、というのが一番理想だとと思っています。
吉田記者
会社の雰囲気は、同じベクトルを向きつつ、みなが穏やかな雰囲気なんですね。
山﨑社長
基本的にはそうです。
ただ、忙しくなってくると、ちょっとピリピリした部分がどうしてもありますが、基本的には大きな声で怒鳴ったりする人は一人もいません。ただし、陰で人の悪口を言うようなことになったらまずいかなと思います。
吉田記者
それはなぜまずいと思うんですかね?
山﨑社長
何か言いたいことがあるんだったら、はっきり言える環境がいいと思うんですよ。
改善できるところがあるんだったら、それを改善するための意見や提案ができる仲間関係がベストですよね。何も言わずに文句ばっかり言っているのは、ちょっと違うなと思います。
意見を言うのと文句を言うのは全然違うので。でも、日米商会はそんな人はいないですけれどね。
吉田記者
これから良好な雰囲気を維持するために、何か意識していくべきことはありますか?
山﨑社長
一番大事なのは、自分(経営者・社長)の日々の言葉や行動、姿勢が大事かなと思います。
言っていることとやっていることが全然違っていると、やっぱりみんな不信に思うので。言うのは簡単です。でも、実際に経営者が実際に行動しているかというのが一番大事かなと。社員の皆さんに、どうのこうの言う前に、まず自分に矢印を向けるて考えることが大切だと思っています。

「会社の人間関係」について教えて下さい

吉田記者
会社の中で良好な人間関係を維持していくために、どんな方が大事になってくるかなと思いますか?
山﨑社長
雰囲気と被るところもあるかもしれませんが、ポジティブな考えの方が多い方がいいですね。
あとは、会社や仕事を通じて成長したいという方。今の若い方は、ただ単にお金をもらうだけというよりも、自身の成長を考える方が増えているなという感覚があります。
吉田記者
会社を大きくしていくにあたって、特に大事になってくる方はいますか?
山﨑社長
当然、みんな大事なんですけれども、人数が増えてきたら、全ての方に全く同じように接することが難しくなってくると思います。
そうなった時に、やはり自分の右腕の方が大事になってくるかなと思います。自分の右腕でいうと、やっぱり元の社長で今の専務の河原ですね。河原が自分にとっては一番大事な存在なので、いつもいろんな話をしています。
 
これからは、河原にも自分の右腕を作ってもらう。そうすれば徐々に全体が、右腕の連鎖でつながっていく。自分が全ての社員の皆さんに、全く同じように対応することは難しいので、右腕の連鎖を作っていきたいです。
吉田記者
河原さんは、社長にとって大事な「右腕」なんですね。
山﨑社長
自分から見て、河原を「この方は自分の右腕だな」と勝手に思っているわけです。
向こうがどう思っているかは分からないけれど、そういうふうに接していたら、だんだん相手も何となく気づき始めるんです。「あなたは私の右腕だよ」と口に出して言っているわけではないんですね。
しかし、組織って、そういうふうにして、右腕の連鎖でできてくるものなんじゃないかなと。
吉田記者
右腕の連鎖でできてくるという考えは、どうしてそう思えるのですか?
山﨑社長
自分の先輩の経営者が以前そういう話をされていて、自分もそうだなと共感できることが多かったんです。
組織を作るというと、なんかすごく難しく感じるかもしれませんが、1対1の話で考えてみるとシンプルですよ。社長の考え方を、まず右腕の一人に伝える。そして、その右腕の方がまた右腕の一人に伝える。
結果的に、社長の考えが引き継がれていく、というイメージです。他の社員さんのことをどうでもいいとか、無視しているわけではなくて、右腕の方は、自分の中で決めて伝えているという感じです。
吉田記者
人事や採用で意識していることはありますか?
山﨑社長
これから会社を大きくしていく中で、一番意識しているのは、個人個人のライフプランに合った働き方を作っていきたいということです。
ある方はお金をすごく稼ぎたい、ある方は残業してもいいし休日も出てもいいですよという人もいると思います。一方で、定時で帰りたい、休みの日は仕事したくないという方もいると思うので、それぞれのライフプランに合った給与体系にしていく予定です。
 
将来の右腕になる人材を、採用の段階で見極めるのは、ちょっと難しいと思います。だから採用の段階で見るところは、やる気や人間性の部分になりますね。
どんなに手を尽くしても、採用の段階はちょっと不明確な要素があると思うので、その要素を少しでも減らしていきたいです。あまりにもミスマッチが多いと、お互いに不幸になってしまいますからね。
 
組織づくりは難しくて、自分も勉強しているところです。理想としては、意図して「こんな形にしよう」とするのではなくて、自然とそうなったというのが一番いいかなと思います。
社長のトップダウン式でピラミッドのようになっている組織ではなくて、逆ピラミッド型の組織を作りたいです。一番下に社長や経営者がいて、社員の皆さんを支えているような形ですね。
吉田記者
社長の姿勢は、会社の雰囲気を守ることに、どのように影響すると思いますか?
山﨑社長
会社の雰囲気は、社長の姿勢に左右される部分が多いかなと思います。
当然、右腕の方も、社長の影響を受けて、考え方や姿勢が変わってくるので、社長の姿勢が大きな影響を与えると思います。どんな会社でも、社長の考え方が一番大切です。大きな会社でも、言葉は悪いですが、社長がダメだったら、やっぱりどんどん悪くなってくると思います。
社長の考え方が右腕に伝わって、それが連鎖していけば、会社全体としての雰囲気も良くなっていくと思っています。

「給与・評価」について教えて下さい

吉田記者
社長は給料についてどんな考えをお持ちですか?
山﨑社長
給与は、基本固定給なんですよね。もちろん残業代と休日出勤手当も出しています。
賞与は、今までは基本給の1.0とか1.7とかを掛けるやり方だったんですけれども、それだと会社の業績がいい時は、ボーナスも増やせないので、今年の夏からは変えるようにしています。
会社の業績と個人の評価、この2つを加味してボーナスを算定するようにしています。月々の給与の方はまだそこまで入り込めていないんですけれども、給与も何らかの会社の業績と連動する形でやっていきたいなと思います。
吉田記者
従業員の皆さんの頑張り次第で変わるようにしているのですね。
山﨑社長
会社の業績は全員が見られるようになっています。自分の年収を計算しようと思えば、リアルタイムで自分で自分の賞与を計算できます。
自分たちがどれだけ頑張ったかが明確に分かるということもありますし、会社側が何か隠しているとか、ズルをしているとかはできないようにしています。
有給休暇も、規定の日数は自由に取ってもらえるようにしていますし、取りにくい雰囲気は全くないです。
吉田記者
従業員の皆さんの頑張りや成果は、どのように評価されていますか?
山﨑社長
一つはチームの状況にもよるんですけれども、社員の皆さんの、例えばやる気や意欲、新しいことを吸収してできるようになったとか、そういうところを見ていきたいですね。
人として成長意欲のある方を評価したいと思っています。
吉田記者
明確に「ここで給料が上がる」というところはあったりしますか?
山﨑社長
明確な部分は、年に1回、定期昇給があるので、それで年に1回は必ず昇給します。
その一年間の間に、やる気や、実際の頑張りなどが評価されて、給料が上がるようになっています。逆に意欲が全くない方は、なかなか上がりにくいですね。今のままでいいと思っている方は、給料も今のままになってしまうということです。
新しいことは覚えない、残業もしない、という方もいるかなとは思いますが、それはそれで否定はしません。ただ、それだと給料も上がらないし、ボーナスも上がらないということですね。

「お休み」について教えて下さい

吉田記者
従業員の皆さんの休みについて、社長はどんな考えをお持ちですか?
山﨑社長
休みはとても大事だと思っているので、土日祝はすべて休みにしています。
あとは夏と冬、お盆と正月は普通の一般企業並みの休みにしています。
吉田記者
休みが大事だと思われる理由はなんでしょうか?
山﨑社長
気持ちをリフレッシュさせる、体や心を落ち着かせるという意味でも大事ですし、それぞれ家族や趣味で過ごすのも大事だと思うので、メリハリという意味でも大事かなと思います。
特に休みなしでずっと連続して働くと、やっぱり集中力が落ちてきます。休みなく働けばいいということではないので、バランスがすごく大事だと思っています。
 
できたら本当はもう週休3日にしたいですね。週休3日の方もいれば、週休2日の方もいる、それでもいいかなと思います。それはライフワークバランスの考え方です。
週休3日の方は、その代わり1日2時間勤務時間を増やすとか、1週間の働く時間は同じだよね、というやり方もあります。人それぞれの考え方は違うので、みんな一律というのは違うなと思っています。
吉田記者
家庭の事情で急に休まないといけなくなったり、育児・介護と仕事を両立したいという方もいると思うんですけれども、そうした場面で会社としてどう対応されていますか?
山﨑社長
それはもう、ご自由に休んでもらって大丈夫です。
産休や育休も法的に則ったところで、もう全然取ってもらって大丈夫です。

「福利厚生」について教えて下さい

吉田記者
今ある福利厚生の中で、社長が「これは従業員の皆さんのために特に大事にしている」と思うことはありますか?
山﨑社長
給与面では、家族手当を支給するようにしています。
あとは、お休みが取りやすい雰囲気は結構大事かなと思っているので、電話や口頭で言ってもらわなくても、LINEなどのチャットで言ってもらってもOKにしています。
1日まるまるでなくても、半日休みが欲しいとか、1時間早く帰りたいとか、2時間遅れますとか、ちょっと事前に言ってもらったら、柔軟に対応するようにしています。
吉田記者
家族手当って、具体的にどういったものですか?
山﨑社長
家族手当も自分が来てから新たに作りました。
通勤費もそうなんですけれども、通勤費って税金が引かれないので、なるべくそこをたくさん払うようにしています。受け取りを増やすために。
家族手当もやっぱりお子さんがいる方には、そこを手当として払うようにしていて、今はその辺をちょっと拡充していきたいと思っています。今はお子さんを対象にしています。
吉田記者
これから福利厚生でどういうことをしていきたいと考えていますか?
山﨑社長
一つは退職金の制度を作っていきたいです。
あとは、企業保険など、保険の意味でもいろんなサービスがあるので、その辺を考えていきたいなと思います。
吉田記者
給与・休み・福利厚生は、従業員の皆さんを大切にするための条件だと思うんですけれども、社長にとって従業員の皆さんを大切にするとは、一言で言うとどういうことでしょうか?
山﨑社長
やっぱり、人の成長が企業の成長だと思うので、そのためには従業員の皆さんが大事ですね。
やはり「人ありき」かなと思います。仕事的には、外から見るとやはり「人」よりも「物」と見られがちなんですけれども、でも全部「人ありき」で変わっていくので。

「お仕事のやりがい」について教えて下さい

吉田記者
日米商会のお仕事で、人や世の中のためになっているポイントを教えてください。
山﨑社長
仕事って、誰かのためにやるものだと思うんです。
その「誰か」というのは、世の中の人の全てでもあるし、自分の家族でもあるし、自分のためでもあると思います。
人に貢献する意識が原動力になっているかなと思うんですけれども、うちの会社で言ったら、運送事業者さんの安全を守るというのが一つ。それと、業務改善で困っていることを手助けする。その2つかなと思います。
吉田記者
仕事のやりがいはどんな時に感じますか?
山﨑社長
目に見えた成果が分かる時も多いので、その時はやりがいを感じます。
あとは、ずっと長年取引してくださるということは、お互いに必要とされているということなので、それが答えなのかなと思います。
直接事業者の方と会った時に、「ありがとう」「助かったわ」と言ってもらえたら、やっぱり良かったなと思います。社会のためになっていると思いますね。仕事って、決して一方通行ではないと思うので。

「社長にとっての仕事」について教えて下さい

吉田記者
最後に、社長にとって日米商会の仕事とは何でしょうか?
山﨑社長
大きいテーマなので難しいですね。
一言で言うと、仕事は「人生を豊かにするもの」なのかなとは思います。今までのことは仕事を通して学んできたことが大半ですね。学校で教えてもらったことよりも、仕事を通して学んでいることの方が多いかなと思います。
吉田記者
特に大人になると仕事をする時間の方が圧倒的に長いですからね。その中で、意欲的な気持ちでいれば、たくさんのことが学べますよね。
 
ある意味、日米商会さんは和歌山の運送業界を守るインフラのような存在なので、よりたくさんの学びがあるお仕事だと感じます。山﨑社長、長時間インタビューにご協力いただきありがとうございました。
山﨑社長
こちらこそ、ありがとうございました。

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